AI女子が感じた課題とは?
「AI女子」が配置先の現場で感じた、意外にも共通している日本企業が抱える“課題”を、田部井氏は「新しいものに対する反対派と賛成派にどうしても分かれてしまうところ」だという。
「その人のやっている業務をAI化しますではなくて、その人ができていない業務をAIでやってみませんか、だと思う。自分の引き継ぎ先がAIですなんて言ったらちょっとショックだと思う。だからそういうことではなく、『AIは自分の味方なんだ』というところから入れて、ハードルは下がるのかなと思う」(コクー株式会社 執行役員/AI事業部の事業部長・田部井正氏、以下同)
では「AI女子」たちにかかるストレスに対してはどのような対処法をとっているのだろうか。
「実はいろいろ工夫をしており、事業を開始して間もないというところはあるが、離職率0%。これの支える秘訣が、私たちはSlack(チャットツール)を使ったコミュニケーションを結構積極的に取り入れている。『私が感じた嫌なことは私で終わりにしよう』と、そういうのもどんどん外に出してみんなに共有し、『じゃあこういうふうに解決していこう』と、日々、PDCAを回している。このソリューションを持ったようなサポート人材が求められているのかなと捉えている」
今井氏はAI導入について、以下のように意見を述べた。
「今の状況は、技術的にはすごい革新期で昔インターネットが登場した時と大体同じ状況。2025年の今から見ると、当時インターネットが登場した時に、最初にインターネットに手を付けた企業はすごくなっている。Amazon創業者のジェフ・ベゾスは、小売りの専門家でもなければ書籍販売の専門家でもないが、インターネットという技術をいち早く取り入れて“天下のGAFA”の一角になった。今のAIの登場はまさにその時期。確かに今、目の前だけ見ると、『導入しなくても仕事できている』となるが、結局、10年後か5年後見たら取り入れてよかったとなると思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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