【明治安田J1リーグ】浦和レッズ 2ー0 東京ヴェルディ(5月3日/埼玉スタジアム2002)
浦和レッズのFW松尾佑介が、切れ味抜群のカットインから右足を一閃してゴールを決めた。“超覚醒”を印象づける一撃にファンが驚愕している。
注目のシーンは、浦和がJ1リーグ第14節で東京ヴェルディと対戦した6分のことだ。スピードスターが、52,429人のサポーターを熱狂させる。
松尾は快足を飛ばして左サイドに流れながらDF長沼洋一のパスを引き出す。東京VのDF綱島悠斗がタイトにマークしてきたが、背番号24は細かなステップで相手との間合いをつくり、正体してドリブルを仕掛ける。右足のアウトサイドでタッチしてからボールをまたぐフェイントで縦に行くそぶりを見せてから一気にカットイン。懸命についてくる綱島を細かなキックフェイントの連続で置き去りにし、右足を一閃した。コンパクトな振りで放ったシュートが、ブロックにきた東京VのMF森田晃樹とMF平川怜の間を鋭くすり抜け、スライディングブロックに入ったDF宮原和也に当たり、ゴールマウスの右隅に吸い込まれていく。前節終了時点でリーグ最多タイの6つのクリーンシートを達成していたGKマテウスも一歩も動けない一撃が決まった。
チームに先制点をもたらした松尾は右手をくるりと回し、メインスタンドの方を指しながら走り出していく。左手のエンブレムを握りしめた後、サポーターに向かってジャンピングガッツポーズで喜びを爆発させた。
実況・桑原学氏が「鮮やかなコントロールショット」と叫ぶと、解説・南雄太氏は「3バックの脇に松尾がランニングして、中へのカットインも素晴らしかったですし、シュートも完璧でしたよね。彼の良さは縦にも中にも行けること。DFからすると、本当に対峙しづらい。本当に抑えるのが難しい選手ですよね」と手放しで称賛した。
電光石火のゴールに、ファンもSNSで反応。「また出た松尾のゴラッソ!あのカットインからのシュート、完璧すぎた」「松尾最高だよ」「ファイナルサードに持ち込んでからすべてひとりでやってのけたなマッツォ」「マッツォ絶好調だな」「松尾キレッキレだな」と驚きながら喜びの声を上げている。
松尾は4月13日の第10節・FC町田ゼルビア戦から1トップで起用されると、5試合で3ゴールを記録。そして今節、浦和は31分にもネットを揺らして2ー0で勝利し、チームは5連勝を達成した。なお、松尾が最前線に入るまでの9試合は2勝4分3敗となっており、現在の好調ぶりは“松尾効果”と言えるだろう。
殊勲の先制点を決めた背番号24は、試合後のフラッシュインタビューで、「最近チームとして良い形で僕にボールが入ることが多いので、そういうチャンスを生かすことができてよかった。カットインは練習しているので、その練習が試合に形になるのは自信になるし、続けていきたい」と手応えを口にした。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





