第1セット8-9の場面で、セッター・関田誠大が体を捻りながら後方にトス。これを後ろから打ち込んだのが、トリー・デファルコだ。相手コート中央に飛んだボールに対応したポーランド代表のアレクサンデル・シリフカはレシーブが間に合わず、顔面に直撃。そのままコートに倒れ込んで悶絶し、試合が一時中断するほどの事態となった。
右のこめかみ付近にヒットしたことで、ABEMA中継で実況を務めた竹内義貴氏も「あれだけの威力ですと、頭をかすめただけでも…」と心配そうに伝える。すると、解説・福澤達哉氏が「指ですね。避けた時に手を付いた時の指が変な入り方をしたのかもしれない」と状況を補足。シリフカはそれでもなんとか立ち上がってプレー再開の意思を示すと、場内からは割れんばかりの拍手が届けられていた。
このシーンにはABEMAで中継を見守ったファンもリアクション。「顔に当たっちゃったか」「顔面ヒットか」「頭激突」「凶器」「爆裂アタック」「ボール爆発しそうな音」と、デファルコが放ったまるで“凶器”のようなスパイクに驚いている様子だった。
なお、解説・福澤氏は、この場面で立ち上がったシリフカの人柄についても言及。「気持ちの強い選手で、レギュラーシーズンに出番が少なく、普通の選手であれば気持ちが落ちてくると思うのですが、ずっとチームを鼓舞しながら自分の準備を淡々とできるメンタルの強さを持っている人格者です。彼から日本人選手が学ぶことはたくさんあると思います」と、ファイナルの舞台でチームを勇気づけるプレーを見せる背番号11を紹介した。
試合はその後、STINGS愛知が2セットを先取したものの、続く2セットを奪い返される一進一退の展開に。4位からの“下剋上”を狙うSTINGS愛知は第5セットに一度、勝利の瞬間を迎えながらも相手のチャレンジによって判定が覆り、追い込まれてしまう。そして、最後は相手の猛攻に屈する形で24-26のスコアで上回られ、第1戦で勝利を逃した。第2戦は5日に行われる。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)



