【明治安田J2リーグ】モンテディオ山形 0ー1北海道コンサドーレ札幌(5月3日/NDソフトスタジアム山形)
北海道コンサドーレ札幌のMF青木亮太が足でパスカットし、そのままボールをGK中野小次郎がキャッチ。このプレーがバックパスをキャッチしたファウルではないかと物議を醸し、ファンの意見が真っ二つに割れている。
札幌はJ2リーグ第13節でモンテディオ山形と対戦。55分にFWアマドゥ・バカヨコが決めた1点を守り切り、札幌が1ー0で勝利した。その試合のゴールレスで迎えた26分に起きた微妙なプレーが波紋を呼んでいる。
山形が左サイドから右サイドへの大きなサイドチェンジで札幌のプレスを回避し、DF川井歩がハーフウェイラインを超えて相手陣内に攻め入った。しかし、ファーストタッチが大きくなり、全力プレスバックで戻ってきた青木が足でインターセプト。足に当たったボールは札幌の自陣ゴール方向に転がっていた。
ボールを引き取った中野は左足でトラップしたが、その直後に山形のFW高橋潤哉から激しくアプローチしてきたため、すぐさまボールを手で拾い上げた。
札幌にとっては事なきを得たシーンだったが、髙橋は両手を挙げて強く主審に主張する。その内容は、青木から中野に渡ったボールがバックパスで、それを手でキャッチした中野のプレーはファウルではないか、というものだった。
しかし、主審の笛はならず。中野が青木にスローでボールを預け、試合は何事もなかったかのように続いたが、両チームのファンは黙っていなかった。それぞれの立場で意見が真っ二つに分かれ、SNS上に互いの主張が並んだ。
バックパスを訴える声は、「札幌のバックパスはあれは何?今日の審判なら手で取ってもいいかみたいなことなの?J2だから?なんなん?」「札幌の中野見直しても明らかにバックパスだったけど審判は寝てるの?」「どう見てもバックパスだろ。副審なにしてんだよ」「パスではないという主審の判断は理解できるけど、バックパス取られてもおかしくないなあ。どうとでも取れるプレー。札幌的には取られなくてよかった」「意識して蹴ってるようには見える。間接FKでわちゃわちゃして欲しかった」というもの。
一方、問題なかったと提唱する声は「札幌DFはキーパーにパスを出そうとしてプレーしたとは言い切れないって感じます」「意図的にGK出していない。スネ(くるぶしより上)でのパス。どちらかが一つでも該当すればGKは手で扱える」「意図的にゴールキーパーにキックしていないと判断したのかと」「青木の動作的には完全にキーパーに向けてパスしようとしてるけど、あくまでも審判からは山形の選手が蹴ったボールが青木の足に当たったって判断だったんだろうなあ」「相手のパスをカットしに行ったら上手くGKにパスしたように見えるだけでしょ?こんなの国際的によくあるじゃん?」というものだ。
J2リーグはレギュレーションの関係上、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がないため、その場で主審をはじめとした審判団が判断したジャッジが覆ることはほとんどない。VARがあったら、どんな結末が待っていたのだろうか。
(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)





