【ブンデスリーガ】フライブルク 2-2 レヴァークーゼン(日本時間5月5日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
「ドイツの至宝」がとてつもないゴールを決めた。レヴァークーゼンで10番を背負う22歳のMFフロリアン・ヴィルツが、ドリブル突破から右足を振り抜いてゴール左隅へと突き刺す。独力でネットを揺らした一撃には多くの反響が届いている。
ブンデスリーガ第32節でレヴァークーゼンはフライブルクと対戦。ヴィルツがとてつもない追撃ゴールを奪ったのが、2点ビハインドで迎えた82分だ。
レヴァークーゼンが左サイドからパスワークで攻撃していた場面でヴィルツは一度、DFアレックス・グリマルドに縦パスを当ててリターンをもらうとドリブルを開始。テクニカルなボールタッチとスピードに乗った突破でグングン加速すると、追いすがってくるフライブルクのMFニクラス・ベステを完全に振り切り、そのまま右足を一閃。DFマティアス・ギンターが伸ばした足も届かず、さらにはGKフロリアン・ミュラーの右手にも触れさせない、左ポストをかすめる“神コース”へシュートを突き刺した。
このゴールにはABEMAの中継で解説を務めた安田理大氏も感嘆。「ほぼ一人で完結させちゃいましたね。いや、すごいな。あれだけスピードに乗ったドリブルからあんないいコースに狙って打てるんですから。常にランニングとドリブルの延長線上にシュートとパスがあって、ニュートラルな状態でボールを持っているのでディフェンダーも対応しづらい」と、賛辞の言葉を惜しまなかった。
ブンデスリーガ公式による「ゴールの確率」は実に「7%」。過去数年間のビッグデータに基づいて算出された数字も、このゴールがいかにハイレベルなのかを示していた。
この一撃にはサッカーファンも沸騰。ABEMAのコメント欄には「さすがヴィルツ」「天才すぎるだろ」「ヴィルツえぐいて」「うますぎw」といった声が寄せられ、SNSでも「ヴィルツ、まじか。何もないところから点決めてきた」「ヴィルツもう味方に任せず自分で10人抜きした方が早いことに気づいた?」「ヴィルツ相変わらずエグいな」「ヴィルツやっばワールドクラス」となど絶賛と感嘆の反応で溢れた。
先発した堂安律の交代直後に決まったこの追撃弾の後、レヴァークーゼンは90+3分にもゴールを決めて2-2のドロー決着。ホームのフライブルクからすると、昨季王者を追い詰めながらも勝ちきれない悔しい試合となった。なお、2位レヴァークーゼンが勝点を落としたことで、バイエルンのブンデスリーガ優勝が決定している。
(ABEMA/ブンデスリーガ)

