■顔色をうかがう…克服するには?
明治大学教授、臨床心理士の諸富祥彦氏は、小屋敷氏について、「周りの気持ちを感じ取って、それに応えようとする能力がすごい高い。その現象に振り回されてる感じがする」と推測する。
諸富氏によると、顔色をうかがうのは若い世代にとても多く、「例えば学生の発表を見ても、誰かが笑ってたら笑っていい。本当に面白いと思っても、周りが笑ってないと笑えない」「SNSで周りから叩かれないようにするとか、空気読めないやつだと思われたら省かれちゃうことは昔からあったが、最近はさらに強くなってる。だから空気が怖い」。
その要因については、「基本的には承認欲求。人から認められたい気持ちがあると振り回されやすい。また、同調が強く、日本人は村社会で村八分にならないように周りに合わせる。もう1つは親との関係。ずっと優等生のいい子をやってると、いい子以外はやったことがないから、そこから外れることはなかなかできなくなる」と説明する。
どうすれば克服できるのか。諸富氏は、「1番簡単なのは挫折することだ。失敗して人から嫌われるみたいな経験があると開き直れる。どの芸能人も、1回ディスられる経験があって、大きくなるっていうプロセスがある。ずっと成功したまま抜けるのは結構きついと思う」と答えた。
(『ABEMA Prime』より)
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