ランサムウエアで攻撃を受けると、パソコン画面に英文による脅迫文が表示されたり、プリンターを勝手に操作し、紙がなくなるまで脅迫文をプリントし続けたりすることもあるそうだ。「ランサムグループ側は(脅迫文を)読んでもらわないと、お金にならない。どうにかして読ませるために、いろんな手口を使う。『身代金を払わないと公開してやるぞ』と脅し、それを公開しているサイトがある」。

 身代金を支払わなかったため、盗み出された情報が「みせしめ」として、さらされるケースもある。杉浦氏は「(普通にネット上に)出ている。誰でもその情報を使える状態だ」と語る。こうしたデータは「国内だと2割ぐらいが身代金を払って、どうにかして解決している。(身代金を払ったと)言うと批判されるため、払ったとしても言わないようにしている。もしくは、直接払わずに2社くらい通して払う」のだそうだ。

 しかし、身代金を払っても、ランサムウエアに侵入された“穴”を埋めない限り、何度も侵入されるケースがある。そのため、セキュリティーの強化など、さらにお金がかかってしまうという。では、情報漏えいを防ぐ方法はないのか。

「究極的には『情報を発信しない・記録しない』。(スマホ写真やSNSは)漏れると思って活動した方がいい。漏れて困るようなことはしない方がいい」(杉浦氏)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

この記事の画像一覧
【映像】卒アルが被害に“ランサムウェア”サイバー攻撃を防ぐには
【映像】卒アルが被害に“ランサムウェア”サイバー攻撃を防ぐには
【映像】卒アルを悪用“ディープフェイクポルノ”被害を防ぐには
【映像】卒アルを悪用“ディープフェイクポルノ”被害を防ぐには
【映像】シンガポール“ムチ打ち刑”を詐欺の処罰に導入...厳罰国家の実態
【映像】シンガポール“ムチ打ち刑”を詐欺の処罰に導入...厳罰国家の実態
この記事の写真をみる(2枚)