試合はイヨとロクサーヌの技術がぶつかり合う、まさに“噛み合う”一戦だった。ロクサーヌはイヨの右膝を執拗に攻撃して優位に立つ場面もあったが、後半は一進一退の攻防へ。両者がカウントを奪い合う“丸め込み合戦”では、8連続でフォールを奪い合い、イヨが後半のキックアウト合戦を制して勝利。女子世界王者として格の違いを見せつけた。
試合終了後、イヨが勝利を収めると、ロクサーヌはスポーツマンシップを示すかのように握手を申し出る謙虚な姿勢。これにイヨも笑顔で応じ、数週間続いた抗争はついに終結かと思われた。
イヨのお辞儀に、ロクサーヌもペコリ。NXT時代に里村明衣子から学んだ教え子らしい謙虚な姿勢に、ファンからは「スポーツマンシップだ」「ロクサーヌ推せるな」「急に良いやつに」「普通に終わるんか」とポジティブな反応も。2人の和解にABEMAのWWE解説・堀江ガンツは「礼で終わるのもジャパニーズ・スタイルですよね…」と温かい言葉で締めたが、大多数のファンはあまりの変貌ぶりに「いやいやいや」「何かあるな」と警戒していた。そして、やはり事件は起こった。
ロクサーヌがリングを去り、イヨが満面の笑顔で見送る中、背後からヌルっと、先週に続いてジュリアが乱入してイヨを襲撃。リング下のロクサーヌは「してやったり」と小狡い笑みを浮かべる。
ある意味で“想定内”の展開。ロクサーヌの策略にまんまと騙されたファンもいるなか、最後まで疑い続けていた勢は「ほらね」「ですよねー」「ジュリア〜」「ほら来た」と一斉に“ドヤ顔”コメント。その後は2人でイヨの右膝や背中、顔面を執拗に攻撃し、最後はリング上で“獲物”の前で記念撮影。
ネット上でも「ジュリアの奇襲が卑劣」「ロクサーヌの裏切りが衝撃」といった声が相次いだが、元々“犬猿の仲”だった2人の共闘には「にわかに信じられない」との意見も多い。次週の「RAW」ではイヨ&リア・リプリー対ロクサーヌ&ジュリアのタッグマッチが決定。女子戦線の勢力図は、「RAW」のトップ2人と「NXT」勢の抗争へと発展し、さらに激しさを増している。(ABEMA/WWE『RAW』)
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