■「“保護者への対応”に違和感」
28歳のコウキさんは教員の採用試験に合格するも辞退した1人。きっかけは先輩教員とサッカーしているときに抱いたある違和感だったという。「練習を中断して、保護者さんに電話対応しているのを目の前で見てしまった。自分のスマートフォンを使いながら、保護者さんへの対応してるのは、ちょっと違和感を感じてしまった」。
保護者への対応について、「教育実習にも行ったが、保護者さんへの対応は、目の前で見えるものではなく、想像でしかない。私の想像が欠けてたかもしれないが、夜8時、9時でも対応するのは、ちょっと想像以上だった」と話す。
教員を目指したのは、「高校生のとき、地元の小学生のサッカーチームでコーチしていて、そこで小学生の成長や笑顔に触れて“いいな”と思ったのがきっかけだった」。
先輩教員の保護者への電話対応を見なければ、「おそらく(教員に)なってたと思う。ただ実際に、保護者への電話対応が高頻度であったら、休職してた状況になってたかもしれない」と述べた。
■「閉鎖的な教育現場に嫌気がさし辞退」
