■教師不足をどう解消すべき?
東京都教育委員会によると、昨年度採用した新任教諭4237人のうち、1年以内の退職者は239人(5.7%)。退職した主な理由は、217人が自己都合退職 (精神面の不調、進路変更、家庭の都合)、残り22人は指導力不足などにより正式採用にならなかった。
教師不足をどう解消すべきか。コウキさん は「給与アップは熱のある教員を増やすことに繋がらない」「無駄な残業や担任1人への負担を減らすなど ワークライフバランスを整えるべき」。カズさんは「1人の教員に依存した担任制の廃止」 「チーム担任制などもしものときに他の教員に頼れるような環境を整備すべき」と考えている。
コウキさんは、給与アップについて、「例えば『月収100万もらえます』ってなったときに集まってくる方々が、教員の質の部分で適している人材なのか。もちろん集まってくる方々全員がそうじゃない。本当にハートの部分で、子どもたちに教えるのが好きとか、子どもたちの成長のことを考えて、教員をしてくれる方々が、労働環境を理由に諦めるっていう形にはなってほしくないと思っている」。
カズさんは、担任制について「担任だけ別にして、教科は別にするとか、役割をもっと分けた方がいい」と提案する。「1人が1クラスじゃなく、何人かでクラスを持つとか、工夫があると休みやすくなって、余裕も出てくるじゃないか」。
また、教員免許については、「大学4年間ずっと塾講師のバイトをしていたが、正直、科目を教えることに対して(教員免許は)いらないと思う。でも、大学の教職課程の勉強はすごく役に立つ」との見方を示す。
対して、コウキさんは「ライセンスとしては必要ない。 授業だとかそういったところでの知識として積み上げは必要だ」と同意。
カズさんは、「クラスのマネジメントや保護者対応は、教員じゃなくてもできると思う。例えば、会社員でもそういう対応をしてた人だったらできる。先生は、子供に勉強することや学ぶことの楽しさを教えることだと思う。 それができる人を先生として、他のことは違う人がやるのがいい」とした。
(『ABEMA Prime』より)
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