土俵入りが始まり、土俵中央に歩を進めた豊昇龍が粛々と所作を行う中、続いて「日本一!」との掛け声。これには館内から笑い声が起こった。

 「よいしょ!よいしょ!」の掛け声で観客が豊昇龍の動きに呼応し、一体感が生まれた後、土俵の隅に移動した豊昇龍が所作を再開すると、問題の音。「ピー」「ピー」と指笛が鳴り響く。これにはファンから「誰だよ今の」「指笛、やめろ」「台無しだろ」など非難の声が殺到。一方では「日本一コールすき」「いいねぇ日本一言った人」「しゃあないやん」など擁護の声も聞かれた。

 この状況に現地、両国国技館で観戦していたファンも反応。自身のXで「現地で大相撲観戦しているけど、指笛ふいてる人いて、うるさい。マナー違反だと思う」といった意見なども散見された。

 今場所は初日にも仕切りから立ち合い、取組中までカメラのストロボが連続で光を放つシーンが見られた。日本相撲協会のホームページで「お断りしている行為」として「フラッシュ、光線、その他これらに類するものを使用した相撲競技進行の妨害行為」と記載されており、一部ファンからはこうした行為に疑問の声が上がっていた。

 2024年に行われた全6場所で1996年以来、28年ぶりにチケットが完売した大相撲。相撲人気が年々高まりを見せるいま、力士はもちろん、ファンにとっても気持ちの良い観戦、応援の仕方が求められている。

 なおこの日、結び前の一番で今場所に綱取りがかかる大関・大の里(二所ノ関)が全勝を死守する3勝目を挙げ負けられない豊昇龍だったが、前頭筆頭・王鵬(大嶽)に不覚。はたき込みで敗れて金星配給となる今場所初黒星を喫した。一方、王鵬は初日からの3連勝を飾った。優勝争いに向けて星を一つも落とせない豊昇龍は四日目、曲者の阿炎(錣山)との取組に臨む。連敗を避け、優勝戦線に踏みとどまれるか注目だ。(ABEMA/大相撲チャンネル)

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2025年11月場所 千秋楽

更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

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