長年にわたり師弟関係にあった両者は、ここ数週間で罵り合いや乱闘を繰り広げる険悪な関係に。リング上での決着戦では、ベッキーが不意打ちや椅子攻撃、目突きなど反則行為を繰り返すダーティファイトを展開するも、最後はライラに一瞬の隙を突かれ、丸め込みで敗れた。
長年、同郷の先輩・後輩としての良好な関係を保ってきた両者なだけに、ノーサイドの展開を期待するファンも多かったはずだが、その期待は“秒”で覆される。
カウント3の直後、ベッキーはすぐに立ち上がるとライラに蹴りを浴びせ、マウントから肘とパウンドの嵐。敗戦の苛立ちが爆発させ、顔を歪めながら怒りを露わにし、腕を極める「ディスアーマー」で悪魔のような表情に。ABEMAのWWE解説・もりおも、若干引き気味のトーンで「もう試合は終わってますよ…」と漏らすほどだった。
レフェリーのジェシカ・カーもベッキーに「やめなさい」と声をかけるが、まったく聞く耳を持たずお手上げ状態。ファンからは「折れる」「止めろよ」や「助けてLJクレアリー!」と、リングサイドで観戦していた交際相手の名前を叫ぶなど、悲痛な声が殺到した。
暴走状態のベッキーはなおもディスアーマーを続行。WWEスタッフが複数人駆けつけて引き離そうとするも、彼女の目は血走り、額には怒りによる汗と血管が浮き出るほど。もりおも「早く止めないと、腕が折れますよ……」と心配そうに語った。
ようやく両者を引き離すことに成功したが、エプロンに座ったベッキーは放心状態。若干は良心の呵責があるのか、俯いたまま大ブーイングを浴びながら退場した。“男女を超越したザ・マン(漢)”としてヒーロー然としたキャラクターだったベッキーが、ルール無用の“悪魔化”へと堕ちた衝撃は大きく、ファンからは「完全に闇落ちしたな」「怖かった」「闇が深い」「(プライベートでは)子煩悩ママなのに……」と、複雑な声が相次いだ。(ABEMA/WWE『BACKLASH』)
