「病気を理由に辞めたくない」コージー冨田が舞台に立ち続ける理由

【写真・画像】26歳で糖尿病が発覚…モノマネ芸人・コージー冨田、合併症で視力を失うも舞台に立ち続ける理由 5枚目
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 5人の芸人が出演するモノマネショー。コージーは、冒頭に登場し場を盛り上げ、ショーの大トリも務める。

コージー:お世話になっていて去年お亡くなりになった方が西田敏行さんで、西田さんは僕が糖尿病って知っていて一緒に飲んでいる時にインスリンの注射を打ったんですよ。そうしたら西田さんが『俺もいろんな人と酒飲んだけど酒飲みながら注射打つ人初めて見たよ』って。だから飲酒リンっていうのかな?

 ショーの最後は、ザ・ワイルドワンズ「思い出の渚」に乗せてのモノマネメドレーだ。30分近くのステージで24人のモノマネを披露した。

――いかがでしたか?

コージー:とてもいいお客さんで盛り上がったと思います。見えてないですけど、見えてる風に。どうでした?見えてないように見えた?

――見えてるように見えました。

コージー:でも見えてないんですよ。あんまり心配をかけないようにやってはいます。それがもう最後の意地というか、まだできるよっていうね。

 お客さんのリアクションが見えなくても、意地で舞台に立ち続けるというコージー。実は、リハーサルの時、本番では披露しなかった、桑田佳祐の「明日晴れるかな」を歌っていた――自らを鼓舞しているかのように。

 最後に、コージーにモノマネを続ける理由を聞いた。

コージー:ん〜不思議なものでみなさんの拍手や笑い声を聞くと元気が出るんですよね。ポジティブに考えてもらいたいというか、病気になっても元気に頑張っているやつもいますよっていうことを言いたい。病気を理由に辞めたくないっていうのはあります。

――コージーさんにとってモノマネって何ですか?

コージー:もう生きがいです。モノマネというより。モノマネショーが生きがいですね。よく「舞台の上で死にたい」って言うじゃないですか。あの気持ちがよくわかりますね。今になって。

(『ABEMA NEWS』より)

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