メジャーリーグで注目の「魚雷バット」。そんな“革命的”なバットがニュース番組『ABEMAヒルズ』のスタジオに登場し、コメンテーターで野球解説者の古田敦也氏がバットについて解説した。
そもそも魚雷バットとはどのようなバットなのか。古田氏によると、(当たるとよく飛ぶとされる)「芯」と呼ばれる部分が通常のバットよりも数センチほど手元側に寄っており、先は少し細くなっているという。
今回紹介したバットの例でいえば、通常のバットは、長さ84cm・重量875g・形状はスタンダード・重心はミドルバランスに対して、魚雷バットは長さ84cm・重量880g・形状はトルビード・重心は手元バランスとなっているが、古田氏は「人によって違う。大谷選手は体が大きいので88cmくらい。形状も重さも変えられる」と述べた。
では、なぜ魚雷バットが開発されたのか。古田氏は「ヤンキース選手の凡打を集めたときに、凡打というのは三振以外だと根本に当たるか、先に当たるかだが、根本に当たってアウトになる人が多かった。『じゃあ芯と呼ばれるところを根本に持ってこればいいのでは』ということで開発された。これは科学で生まれたもの。まさに今のデータ野球の中で生まれた」と解説する。
打撃の感触については「今までよりも重心が手元にあるので違和感はあると思う。現実的なことを言うと、自分の始点から距離があればあるほど(遠心力の関係から)ボールは飛びやすいため、飛びますか?と言われると“飛ばないバット”。ただ、従来のバットよりも"重み"が少し手元側に寄った分だけ、振りやすい。さらに、正確性もあがるはず」と述べ、締めくくった。(『ABEMAヒルズ』より)
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