エゴか親心か
【映像】こんなに違う…高卒と大卒の“生涯年収”
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 2024年度の4年制大学への進学率は59.1%。少子化が叫ばれる中、進学率は年々増加し、昨年度は過去最高を記録した。

【映像】こんなに違う…高卒と大卒の“生涯年収”

 なぜ、大学に通うのか。現役大学生に聞いてみると、「一番は就職。大学に入っていれば将来楽になる」「高校時代はやりたいことがなかったので、大学に入って(やりたいことを)見つけたいと思って」「家庭的に大学は行くものって感じ。(大学進学に)特に理由がない」との声があがっている。

 そんななか、来年、息子が大学受験を控えているタクヤさんは「次男が高校2年生。一緒に勉強したりしている。自宅仕事で時間もあるので、趣味的に子どもの勉強を見ている」。勉強法について、「一番重視しているのは教科書の音読。覚えるぐらい読むと訳も文法もわかってくる。大学入試は国立の場合、教科書の範囲内から出ると聞いているので、教科書さえ完璧にすれば大丈夫かなと。長男が理系なので、理系科目は手伝ってもらっている」と話す。

 息子を現役合格させるため、家族一丸となって勉強に取り組むタクヤさん一家だが、なぜ、4年制大学に通わせたいのか。「僕が早稲田大学を出て、社会を経験して、メリットはあっても、デメリットは感じなかった。親心として行かせない選択肢は感じない」と答えた。

 息子は「最終的に就活や自分の将来に役立つと思うので、大学に行かせてもらうのはうれしい」と感じている。しかし、一方で、「自分から(大学進学を)言ったわけではない」「ぶっちゃけ言うと、お父さん発信だ」と明かす。

 以前より薄くなったとはいえ、未だに学歴信仰が根強く残る日本社会。大学進学に関して、ネット上では「社会に出たら関係ない」、「やりたいことがないなら時間の無駄」

など、否定的な声もあがっている。今の時代、大学に行かせたいと思うのは親のエゴなのか。『ABEMA Prime』で当事者らと考えた。

■大学進学のメリット、デメリットは?
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