■「ある程度のプレッシャーが今すごく欠けてる」
岸谷氏は、日本の大学のあり方については、「本当に国のボトルネックだと思っている。日本がダメになったと言われるが、多分、人材の質がめちゃくちゃ落ちてる。それは諸外国に比べて『学生が何にも勉強してない』のはもう明らかだと思う」と語った。
大卒の資格は今も重要視されているのか。『ウズウズカレッジ』代表、第二新卒・フリーターなど2000人以上の就業支援を行う川畑翔太郎氏は、「日本の場合、企業がほとんど大卒の方なので、自分たちと同じ大卒を採用したいというのは強い。 でも、やりたいことが見つからず、大学卒業して、就職できなく、やりたいことがわからないままとか。ひどい話だと、親御さんが『この仕事に就きなさい』という話をされて、就職浪人に繋がったりする」と答えた。
岸谷氏は「『大卒になったからこの仕事はできない』っていう思考回路もかなりあると思う」といい、「大学を進学してしまったが故に、自分はホワイトカラー側、頭脳労働側だと思って、何の職も得られない。むしろ、それは被害者じゃないのか。マジで問題だと思う」と主張する。
さらに、「プレッシャーがないとやりたいことは出てこない。 『お前は何者で何がやりたいの?』って外圧で、『これかもしれない』をやってみたら、『あ、こっち楽しいかも』が見つかってくる。つまり、プレッシャーがないと結局、何も得ない4年間で終わる。もっと言うと、多分高校の時点からやっていかなきゃいけない。海外は高校でやってるから、みんな大学で頑張れる。プレッシャーを与えられると、これやりたいかも、これやりたくないかも、が生まれてくる。ある程度のプレッシャーが今すごく欠けてる部分だと思う」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
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