【写真・画像】「もし日本人の子どもだと知られたら殺される」80年越しの親族対面 国籍回復したフィリピン残留2世姉妹の“胸の内”に迫る 1枚目
【映像】フィリピン残留2世姉妹の父・蒲太さん 100年以上前の写真
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 フィリピンの離島・リナパカン島で暮らすモリネ・エスペランサさん(87)、モリネ・リディアさん(85)。2人は太平洋戦争中に日本人の父と生き別れた「フィリピン残留日本人2世」だ。

【映像】フィリピン残留2世姉妹の父・蒲太さん 100年以上前の写真

「もし日本人の子どもだと知られたら殺される」(リディアさん)

 戦後のフィリピンには反日感情が強く残っていたため、2世の多くが日本人の子どもであることを隠して生きてきた。そんな姉妹も時を経て、日本国籍を回復させるため日本の支援団体に調査を依頼。父の名前である「カマタ・モリネ」、「オキナワ」「フィッシャーマン(父の仕事であった漁師)」というキーワードをもとに調査を進める中、戦前に沖縄の「盛根蒲太」という男性がフィリピンに渡ったという記録が見つかった。そしてついに、調査を始めて10年が経った去年9月、姉妹は盛根蒲太の娘であることが日本の裁判所に認められ、沖縄に住む二人の親族との対面も果たしたのだ。

 フィリピン在留2世の「無国籍問題」を3年にわたって密着取材を続け、親族の対面にも立ち会ったテレビ朝日の松本健吾ディレクターに姉妹の胸の内などについて聞いた。

涙、涙の対面
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