なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)で評価急騰中なのが、DF北川ひかるだ。ニルス・ニールセン新監督の就任以降は左SBのレギュラーに定着して攻守で躍動する彼女に、『ABEMA』がスウェーデンで独占密着取材。中川絵美里キャスターが本音に迫った。
2024年8月、北川はスウェーデンの強豪BKヘッケンに移籍。27歳で自身初の海外挑戦となったが、当初は新たな環境に馴染むのに苦労したという。中川キャスターが「ファンクラブのブログを読ませていただいたんですが、眠れなかったり、怖い夢を見たりしたこともあったと書いていました。明るいひかる選手でもやっぱり…」と口にすると、北川は「(ファンクラブに)密かに入ってました?(笑)」とジョークを飛ばしたのち、こう本音を吐露した。
「最初というか、今もですけど、やっぱりギャップには悩まされることが大きくて。サッカースタイルの違いとか、そういった面で本当に悩みますね」
大柄な選手が多いスウェーデン(平均身長はなでしこジャパンが163cm、スウェーデン代表が172cm)では、やはり体格を活かしたフィジカルなサッカーが主流だ。日本だと北川の164cmは平均的な体格だが、BKヘッケンだと小柄な部類に入り、「(日本とは)全然違いますね。とくにBKヘッケンはフィジカルを重要視しますし、やっぱり対等に戦うと負けてしまう」という。
それゆえ、北川はコーチ陣にいわゆる「スマッシュ(ぶつかる・削る)」を求められ、「スマッシュしろ!スマッシュ!スマッシュ!って言われますね。とくに試合の最初のほうにスマッシュして、相手をビビらせる」と、海外サッカーならではの激しい指示を明かした。
この過酷な環境を戦い抜くために北川はここ1年弱、フィジカルの強化に着手。この日に密着したジム・トレーニングは試合翌日で比較的軽めだったというが、80kgのバーベルを何度も持ち上げるなどかなりの強度。「上半身の重要性をこっちに来てから感じています。やっぱりデュエルで、腕を使って相手をホールドしたりなどの部分は確実に変わってきている。誰にも負けないようにトレーニングしています」と説明した。
ランニング・トレーニングにも力を入れた結果…
