ランニング・トレーニングにも力を入れた結果…
さらに北川はランニング・トレーニングにも力を入れ、筋力とともに走り方なども鍛錬/研究。その成果は、実際の数値にも繋がった。スウェーデン・リーグのある試合で、27歳にして自己最高速度を叩き出したのだ。
「こっちでは最高速度が35キロの選手(男子選手のトップレベル級)がいたりとか、やっぱり日本人ではなかなか難しい領域の選手も多い。でも、自分は足が遅いからと諦めるのではなくて、しっかりそこも伸ばしていかないと、世界で戦えない。日本にいた時から最高時速で1,2キロは上がっているので、時間が経てばもっと速くなるかなと思う」
とはいえ、北川は「こっちでもチームメイトに、『ひかる、足速いよね』って言われることが多くて。でも、自分は足が速いんじゃなくて、良いポジショニングを取ることによってスピードに乗って相手にもボールを奪えている」とも自己分析。「海外の選手と毎日練習することによって、すごく慣れというか、対応ができるようになってきた実感もあります。とにかく頭を使いながら、ずる賢いって言い方は悪いですけど、駆け引きはかなり意識をしています」と、スウェーデンでフィジカルと駆け引きの両面に磨きを掛けている。
そんな北川は最新のなでしこジャパンにも招集され、ブラジル女子代表との強化試合2連戦(日本時間5月31日と6月3日)に臨む。スウェーデンで肉体的にも精神的にも逞しくなった左SBは、強豪相手にいかなるプレーを見せるのか。要必見だ。
(ABEMA/なでしこジャパン)




