■皇族の存続はどうすべき?

皇室の構成
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 政府の有識者会議は2022年、「結婚後の女性皇族が引き続き皇室に残れるようにする」「戦後 皇族から外れた旧宮家の『男系男子』を養子にする」の2案を示した。

 島田氏は「結婚問題が、非常に難しくなっている。皇族に嫁ぐ人が果たしているのか。そうした家は、嫁ぐことに賛成するのか。女性宮家になると、そのハードルはさらに高くなる」との見解を示す。

 これに竹田氏は「ハードルが上がるのはその通りだ。せっかく恋愛しても、『結婚して皇族になる』となれば、それはためらうだろう」と返す。「女性宮家の創設は、女性天皇や、その先の女系天皇がセットだ」。

 一方で、女性宮家の創設には、反対の立場だ。「理由にウソがある。『公務の担い手確保』を挙げているが、皇族でないとできない公務は、摂政と国事行為臨時代行だけだ。私の祖父も皇族から民間人になったが、団体の名誉会長職を続けていた。宮中祭祀や園遊会、被災地訪問も行える。むしろ民間人として活動の幅が広がる」と持論を述べた。

 山下氏は「今までの皇室は、身分社会の中でつながってきた歴史がある。日本は身分社会でなくなって、まだ80年だ。今は『一般人か、皇族か』となっているが、かつては支える人たちがある程度いて、その一族から結婚の話が上がるのが普通だった。そうした状況で今まで持ってきたが、それを今後も続けるべきなのかかが問われている」と述べた。

(『ABEMA Prime』より)

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