将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、22)に杉本和陽六段(33)が挑戦するヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負が6月3日、栃木県日光市の「日光金谷ホテル」で行われている。注目の開幕戦は、先手番となった杉本六段得意の「三間飛車」の出だしに。初戦を白星で飾るのはどちらか、大きな注目が集まっている。
防衛6連覇を目指す藤井棋聖に、タイトル戦初登場の杉本六段が挑む注目のシリーズが開幕。番勝負での対戦は本局が初となるが、過去の公式戦対戦成績は藤井棋聖が2戦2勝としている。
振り駒の結果、先手番は杉本六段に決定。得意の三間飛車を志向した。後手番となった藤井棋聖は居飛車穴熊で対抗。挑戦者の振り飛車ミレニアムの採用に、ABEMAの中継に出演した佐々木慎七段(45)は、「杉本六段の用意の作戦と思われる。公式戦での採用は約半年ぶりくらいだと思うので、ここに来て“封印”を解いた」と声を弾ませながら解説していた。
初めてタイトル戦の舞台に上がった杉本六段は、堂々の和服姿を披露。開幕局では師匠の故・米長邦雄永世棋聖愛用の和服を着用しているといい、何よりも心強くその背中を支えている。若き絶対王者・藤井棋聖を相手に、盤上はねじり合いの中盤戦へ。両者が繰り広げる今後の戦いからも目が離せない。
持ち時間は各4時間。
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