■マスクを「外せない」心理、男女で違いも?

 「マスク着脱の背景にある心理」を研究する、東京未来大学の鈴木公啓准教授によると、特に今の10~20代は、他者からの評価に敏感な児童・生徒・学生時代にマスク生活をしてきたことから、「人から見られない安心」を覚えてしまったという。その期間が長く、敏感な時期だったために、外すことが難しい人が多いのではと指摘する。

マスクを着用する頻度は?(今年3月調査)
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 男女にも違いがみられるという。女性は「外見への心配やとらわれ」から、自分の見た目への評価に対する不安が主。男性は「公的自意識」「対人不安」から、外見に限定されず「人と話す」「会う」時など、他者からの評価全般への不安が関連する傾向があるとする。

 マスク依存から脱却した人たちを番組は取材した。そらさん(19歳・女性)は「プールの授業でどうしても外さなくてはいけなかったことをきっかけに、一回外したらなんともなかった」、ぱーぷるさん(35歳・女性)は「口元にコンプレックスがあったが、歯列矯正治療を決断して前向きになった」と話す。外しても大丈夫という「成功体験」を重ねることで、段階的に外す場面や時間を増やす流れが考えられる。

 では、マスクは外すべきなのか。「パックンマックン」のパックンは、「世の中には化粧やカツラ、帽子、補正下着、高い洋服などを着けていないと恥ずかしい人もいる。自分のコンプレックスを物で補う人は、マスク以外にもたくさんいる。我々が外すような圧力をかける必要はない。ただ、もし外したい気持ちがあるのなら、協力したい」と投げかけた。(『ABEMA Prime』より)

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