■溜まった疲れに激しい気象変化が招く「六月病」

六月病とは
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 よく知られる五月病と六月病、基本的には同じもの。5月に溜め込んだ疲れに、6月の気象変化などのストレスが重なったところで具体的な適応症状が出たタイミングで病院に駆け込む人が多いことから、六月病と呼ばれるようにもなった。益田氏は「心身の疲れが溜まってうつのようになる。梅雨もそうだが、最近は暑くて体力もやられる。ダブルパンチだ。疲れが溜まったところをガツンとやられる」と気が晴れない梅雨空だけでなく、真夏かと思わせるような暑さもまた、大きなストレスになっていると説明した。

 また益田氏は生活習慣による疲労の蓄積も問題視する。「今はみなさん忙しくて、家に帰っても仕事の連絡は来る。最近だとAIを使って調べ物までできてしまう。ダブルワークの人も多いし、仕事ではなくても趣味の集まりがたくさん入っている人もいる。ネットによっていろいろな人とも付き合えるし、仕事でなくても仕事のような義務感も出てしまっている」と、本来休むべき時間にしっかりと心と体が休まっていないと指摘する。カレンダーを見ても2025年は5月6日の振替休日から7月21日の海の日まで75日間、祝日なし。休むタイミングも少ないことが拍車をかけている。

■六月病をどう避ける?どう抜け出す?
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