序盤は、この日メインロースターデビューを果たしたステファニーがクロスボディで両者をリング外に排除。「デビルズ・キス」(首をつかみ回転して頭部をマットに叩きつける技)で試合を支配。リヴも「スリー・アミーゴス」のトリプルスープレックスで反撃した。

 試合の見どころは中盤、コーナーに追い詰められたリヴがステファニーに雪崩式スーパープレックスを仕掛けようとした瞬間だった。アイビーがコーナー下から両者を抱え、合計100キロ超をまとめてマットに高速で叩きつけるパワーボム的なムーブを炸裂。

 厳密には、ステファニーが雪崩式スーパープレックスをリヴに仕掛けた状態でパワーボムを食らう「タワー・オブ・ドゥーム(パワーボムとスーパープレックスの複合技)」という技というより“現象”。しかも重みに引っ張られた形で、アイビーも顔面をマットにDDT的な落差で強打し、完全な痛み分けとなった。

 ABEMAの実況・清野茂樹アナウンサーも「一番痛いのは誰だ!」と絶叫。解説の堀江ガンツは「スーパープレックス・パワーボム」とコンボ名で紹介。清野アナウンサーも「映像を見るとリヴ・モーガンが一番ダメージがありますね…」と推測。ファンからも「リヴ痛そう」「ケツが割れる」「リヴ受けるなぁ」といった声が寄せられ、2人をまとめてぶん投げたアイビーにも「こんなパワーがあるのか」「パワーがあるアイビー、逸材じゃん」と称賛のコメントが続出した。

 試合は後半、ステファニーがアイビーにフィニッシャー「SVB」を決めてピンフォール勝利。「マネー・イン・ザ・バンク」出場権を獲得した。一方で、このところ武闘派レスリング集団「アメリカン・メイド」で若干影が薄かったアイビーのパワーハウスぶりが際立ち、今後の女子戦線に向けて大きなアピールとなった。(ABEMA/WWE『RAW』)

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