■子どもの姓をめぐるトラブル懸念も?
井田氏は、子どもの姓をめぐるトラブルへの懸念について、「国際結婚はデフォルトで別姓なので、日本の中には別姓の家族はもういる。では、名前の決め方で揉めて出生届が出せず過料に付された件はどれぐらいあるのかというと、法務省は『確認ができない』『そういう例がない』ということだった。夫婦同姓を強制していない国では、子どもの名付け紛争が社会問題になっているはずだが、そのような国があるのか」と投げかける。
これに竹田氏は「それは比べられるものではない。夫婦別姓を選ぶ場合、双方ともものすごい自分の性にこだわりがあるか、片方が賛同するかのどちらか。こだわりを持った夫婦がすんなりと『あなたの姓でいいよ』となるかどうかという問題がある。形式的に平等で2人が決めればいい、選択的夫婦同姓というのが今の制度。選択的夫婦別姓は、子どもにとっては強制的親子別姓になる」との考えを示した。
反対派で麗澤大学教授・憲法学者の八木秀次氏は「少子化の主たる原因はいろいろあるとは思うが、お見合い結婚が減ったというのが最大の理由だと考えている。日本人はだいたい恋愛ベタだが、恋愛の発展でしか結婚ができなくなった。少子化が加速するという議論は、どちらの立場においてもピンとこず、直接関わりがないように思う」との持論を展開した。(『ABEMA Prime』より)
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