アスカ、アイビー・ナイル、ラケルという錚々たる面々と対戦したステファニーは、持ち前のスピードとテクニックで会場を支配。中盤、ファン待望の“美尻餅つき”こと得意技「デビルズ・キス」でアイビーを叩きつけるも、直後にラケルの妨害を受けた。

 怒りを見せたステファニーは“デカ女”ことラケルをホイップして、再び「デビルズ・キス」を狙うが、肩車状態で持ち上げられ、“183センチの高い高い”に翻弄される。女子屈指のパワーを誇るラケルは、ステファニーを背負ったままアスカの顔面にビッグブーツを放つなど大暴れする場面も見られた。

 体格差では劣るものの、ステファニーも負けていない。ラケルの首をフックしたまま自ら場外へ道連れにし、エプロンへと引き込むと「やるわよ!」と余裕の笑顔。そのまま「デビルズ・キス」を2度目の炸裂に持ち込むと、観客のカウントに合わせて10連発で顔面を叩きつける荒業を披露。プロレスファンの定説「エプロンは硬い」もあいまって、ゴツゴツと響く衝撃音に「額割れるぞ」「硬いところで…」とファンも騒然となった。

 その後、アスカとの一対一の攻防でも互角の戦いを見せ、試合は大いに盛り上がった。終盤にはリア・リプリーの介入によってラケルがリング外でリップタイドを食らい、アスカが新技「エンプレス・インパクト」でピンフォールを奪い勝利を収めた。

 先日の「マネー・イン・ザ・バンク」でもラダー上で「デビルズ・キス」を放つなど、いつ誰が相手でも自在に叩き込めるこの技はファンの心をつかみつつある。この日は体格で大きく上回るラケルを引き上げる力強さも見せ、「バッケルは華がある」「ラダーでもできる、どこでも行ける技」「これは人気出る」と絶賛の声が多数寄せられた。勝利こそ逃したが、ステファニーのパフォーマンスは観客と視聴者に強烈なインパクトを刻み込んだ。(ABEMAWWE『RAW』)

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