「トランプ大統領は『戦争をしない大統領』だった」
「難しいところだ。もうすでにイランは、イスラエルのテルアビブ・ハイファに対してミサイルで報復攻撃をしている。それから、周辺のフーシ派というイランの息がかかっているとされる勢力は付近を通るタンカー等についての攻撃を再開すると言っている。今後、おそらくこういった応酬が続き、もしイランが中東にあるアメリカの軍事施設等に攻撃をして、アメリカ人の犠牲者が出るなどした場合には、アメリカとイランとの戦闘そのものがもっとエスカレーションしていく可能性がある」
━━アメリカ国民はどのように受け止めているか?
「実はトランプ大統領は、一期も含めて『戦争をしない大統領』だった。アメリカの兵士を死なせない、アメリカの兵隊を海外で戦闘に巻き込まない大統領でありそれをアピールして1期目の選挙戦を戦った。ところが、アメリカのトランプ支持者の間でも、今大きく2つに割れているようだ。一つは『イスラエルを支持しながら、イランの核開発を徹底的に叩くべきだ』というグループで、もう一つは『いや、アメリカは海外の戦争に資金や人を使ってはいけない。あくまでもアメリカのために国内の状況を整えていく方が先で、この戦争にアメリカが踏み込むことは絶対に反対だ』というグループだ。そしておそらく、これからアメリカがどれほどイランとの戦闘に巻き込まれていくかによってアメリカ国内でのトランプ大統領への支持、あるいはこの戦争に対する批判が大きく変わってくる可能性がある」
「イスラエルにとっては背中を押されているところ」
