■予約サイトで続くトラブル
中国旅行の際にAgodaを利用、トラブルに見舞われたKURIHAZEさんは当時の様子を振り返る。「Agoda経由でホテルを予約していたが、現地のホテルに行くと予約されていなかった。（サイトの）サポートに連絡はしたが、夜だったこともあり連絡がつかず、一旦諦めて近隣のホテルを自分で探して宿泊した」。日本に帰国してからサポートに連絡をして、返金には応じてもらったという。Agodaでは同様のケースが続出しており、観光庁から業務改善を求められている。
そもそもAgodaのビジネスモデルは、宿泊客がサイトで予約するものの、Agoda自体がホテルに直接連絡をするのではなく、その間に宿泊先を仕入れる仲介業者が存在する。法的には問題ないものの、従来型の旅行会社が直接仕入れているのに対し、仲介業者が入ることで経路が複雑化し、タイムラグなど情報伝達でのミスも起こりやすくなっている。
ホテル開業コンサルタントの吉岡紗衣子氏は、Agodaを利用するメリット・デメリットについて説明する。まずメリットについては「OTA（Online Travel Agent）を通さなければ、日本の地方旅館が全世界のお客様に対して販売できる機会は全くない。OTAがなければ（海外の）現地の零細旅行会社などがOTAに対して販売してくれることで（旅行者に）届くメリットが得られない。絶対に必要な存在だ」と語り、条件に合った宿の探しやすさもあげた。
一方デメリットとしては「Agodaのシステムが使いづらく、予約したゲストとのコミュニケーションが取りづらい」ことをあげ、また宿泊者としては直接予約するより割高になったり、宿側からしてもアピールポイントや出したい写真など理想とする掲載ができないことがあるという。
■使い方次第で旅が快適に
