■使い方次第で旅が快適に
便利さ・手軽さの一方で、トラブルを生む可能性があるオンライン予約サイトをどう使いこなせばいいのか。近畿大学情報学研究所所長・夏野剛氏は、参考にはするが予約には使わないタイプ。「私は旅行代理店もOTAも使わない。OTAで見た後にホテルの公式サイトで予約するので、手数料を払うこともない」。またお笑い芸人・千原せいじは、クレジットカードのコンシェルジュサービスを活用する。さらに「トラブルも旅(の一部)。スムーズにできた旅と、トラブルがあった旅、死ぬ時に思い出すのはトラブルがあった方」と、トラブルも旅の醍醐味と捉えることを勧めた。
日本大学教授の矢嶋敏明氏は、OTAの利便さを正確に把握する必要性を説いた。「消費者からすれば安いし便利で、24時間申し込めるから旅行会社の人でもOTAを使うぐらい。これからも間違いなく発展する。ネットショッピングと同じだと思ってもらえればいいのではないか。ネットで買い物をする時も外国の会社と日本の会社で違いはあり、みなさん注意していると思う。少し乱暴な言い方にはなるが、ハイリスク・ハイリターンな分だけ安くて便利でもあるので、そのあたりを考えて利用してもらえればいい」。
また吉岡氏は、トラブル回避策としてOTA経由で予約したとしても、直接宿泊先とコンタクトを取ることを推奨する。「OTAで予約しておしまい、後は行けば大丈夫ではない。予約の後、宿もメールなど何かしらコンタクトを取ってくるのが普通だ。そのメールを確認せずに、行けばなんとかなると思っている旅行者も実は多い。自身で予約が確定しているかをしっかりチェックできれば、宿が閉まっていたようなことはほとんど回避できると思う」。
数々の意見を聞いて“旅行のプロ”ひろゆき氏は、目的などに合わせた予約の使い分けを提案した。「出張であればヒルトングループやマリオットグループにように、まともなホテルが世界中にあるので、そこで予約すればほぼ間違いはない。ただ個人で旅行する時は、思い通りに行かないことも含めて旅行なので、早いうちにトラブル慣れした方がいい。トラブルの対処法を学んで安く楽しく旅をする、トラブルも含めて楽しいという方向に行った方がいい」。
またお得な宿泊予約方法としては「日本の旅行代理店では、年末などのセールでとても安い割に日本のサポートを受けられたりする。日本国内の旅行代理店で安いのを狙うのが、今だと一番コスパがいいと思う」とアドバイスしていた。
(『ABEMA Prime』より)

