睡眠時に呼吸が止まったり浅くなったりする病気「睡眠時無呼吸症候群」。日本人の5人に1人はこの症状があるとされているが、9割以上が自覚症状がないというデータもあり、高血圧、不整脈、心不全、脳卒中といった合併症の原因になることもあるという。
そんな症状に苦しむ人たちに新たな光明となったのが「舌下神経電気刺激療法」。日本では2021年に保険適用され、東京で初めて取り入れたのが順天堂医院だ。
舌下神経電気刺激療法とは、手術で鎖骨の下に電気発生装置を植込み、そこから電極を伸ばし舌下神経に刺激を送ることで舌を前に引っ張り、気道がふさがるのを防ぐという治療法。
実際にこの治療を受けた患者男性の寝ている様子を見てみると、治療前は1時間に25回いびきをかいて低呼吸状態は最長で約1分半続いていたが、手術をして半年後にはほとんどいびきをかいていない様子を確認できた。
「舌下神経電気刺激療法」を医師が解説
