順天堂医院 耳鼻咽喉・頭頸科の井下綾子医師はこの治療法について「これまでの治療は外科の手術で言うと喉を広げたり鼻を広げたり、直接気道を触るが、舌下神経電気刺激療法はペースメーカーみたいなものを植込んで、直接気道は触らないで呼吸に同調させながら刺激を送るような治療」と説明。
手術を受けられる人の条件として、18歳以上、中等度以上の肥満ではない、CPAPの継続が困難など中等度~重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者といったものがあり、希望者に対しての手術実施率は22%だという。
術後のNG行動については「電気風呂」「低周波マッサージ」「電気工事」「体組成計」「ヒゲ脱毛」など電気を浴びる可能性があるものは機械トラブルにつながる恐れがあるそう。また「懸垂」「バーベル」などの筋トレはリード線断線のリスクがあるという。
日常での携帯電話の使用は問題ないそうで、MRIについては「条件次第ではMRIを受けることができるので、受けたいときは担当医に確認。受けられないわけではない」という。筋トレについては「競技レベルの選手になるぐらいの話。首筋にコードが入っているので、負荷がかかると断線してしまうリスクがある」と解説した。
舌の筋トレでコントロールが可能?
