大学の授業でChatGPTと出会い人生が変わったというエンジニアが、自身の経験を著書で紹介し、話題となっている。
2024年に大学を卒業してIT企業に就職し、現在はAI活用のコンサルティング事業などを手掛ける会社を立ち上げ、代表を務めている大塚あみ氏。
ChatGPTと出会い、どのように人生が変わったのだろうか。本人に話を聞いてみた。
「JANコードを入力すると、それに基づいて商品が出てくる『JANコードスクレイパー』。先生の授業で何かプログラムを作って発表することがあり技術力をアピールしようとしたが、当時使える時間を全部突っ込んで作っていた」(合同会社Hundreds代表・大塚あみ氏、以下同)
ChatGPTにサンプルやコードも作ってもらいながら、自身も授業で習ったプログラミング言語や仕組みなどを復習する必要があったという。
その後、大塚氏はスペインで開かれた国際学会で、100日チャレンジについて発表した。
100日チャレンジでのプロンプトの個数は8123個。チャレンジ以外での数も合わせると1万個以上になる。それだけ使いこなし大学生活を一変させた大塚氏に生成AIの使い方のコツを聞くと、返ってきたのは意外な答えだった。
「AIと話す時は正直に話さないといけない。AIと話す時に見栄を張っているような、体裁を一生懸命保っていそうなイメージがある。例えば謝罪文を書く場合、『謝罪文を書いて』としか書かないと思うが、謝罪文を書く目的は謝罪をすることで、例えば相手からの制裁を逃れる、契約を切られないようにする、給料を減らされないようにするなどである。したがって、予想される制裁を明確に伝えて、『それが嫌だから』という意図をChatGPTに伝えなければならない」
「生成AIはこう使え!」AI研究者流の使い方を伝授
