■学校で教えるべき?
NPO「キミノトナリ」代表の東田美香氏は講演について、「最終的に授業は延期となった」そうだ。「これだけバツを付けられたら、しゃべるところがない。中学3年生が対象だったが、延期後のスケジュールは入試直前しか空いていなかった。結局、卒業式後の自由登校で、元々のスライドを使ったが、予定されていた生徒の半数しか来なかった」。
学校で性教育を行う意義については、「基本的にはおのおのが学ぶのではなく、学校であまねく全員に教え、知る機会を与えることが非常に重要だ」と語る。
一方で、元中学校教諭の野牧雅子氏は、学校での性教育の拡充に反対している。「品位を保たせるべき“学校”で行う必要なし」「乱れた一部生徒にのみすればいい」「性交など具体的な“実態”はわからなくていい」「男性は衝動を抑えられない=女性は身を守る」「子どもを性から遠ざけるだけで十分」といった点を問題視する。
■「SNS時代では正しい方向に導きたい」
