将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Bリーグ・第2試合、チーム永瀬 対 エントリーチームが6月28日に放送された。過去2度の優勝を誇る“常勝軍団”のチーム永瀬は、エントリーチームにつけ入る隙を与えず最終スコア5勝2敗と貫録を見せつけ勝利。チーム永瀬はBリーグ1位決定戦で、同じく1回戦を勝利したチーム藤井と予選通過をかけて戦う。
6期連続6回目のリーダーを務める永瀬拓矢九段(32)は、今期のメンバーに“レジェンド”羽生善治九段(54)と佐々木勇気八段(30)を指名。新体制となった“常勝軍団”の初陣に期待が寄せられていた。対するは、過酷なエントリートーナメントを勝ち抜いた宮嶋健太四段(25)、山崎隆之九段(44)、村田顕弘六段(38)によるエントリーチーム。全員がタイトル戦を経験しているスター軍団VSたたき上げの自力出場組の激突に注目が集まっていた。
初戦では、山崎九段が羽生九段を相手に“ちょいワル”逆転術を発揮。エントリーチームが好発進を遂げたものの、チーム永瀬は流れを渡すことはない。第2局から佐々木八段、永瀬九段、羽生九段による3連勝で、相手チームを一気に突き放してみせた。
劣勢となったエントリーチームだったが、第5局では村田六段が自ら考案した“シン・村田システム”をさく裂。チーム永瀬の主将・永瀬九段を破り、ABEMAトーナメント初勝利を飾るとともにチームに2勝目を持ち帰った。しかし、流れは完全にチーム永瀬に。第6局では佐々木八段が山崎九段に、第7局では永瀬九段が村田六段に勝利し、通算5勝2敗で突破を決めた。
「藤井さんの苦しむ顔が見たいと思っていますので、頑張りたいです!(笑)」
