2カ月連続参戦の歩夢は佐賀県出身。KPKBライト級王者として九州のキックボクシングシーンを牽引してきた実力者で、近年はKrushやK-1の舞台でも着実に実績を積み重ねてきた。対する下村は、K-1アマチュア全日本大会で2階級制覇を経て2023年からKrushを主戦場に、持ち前のアグレッシブなファイトで前回はKO勝利。好調を維持しての初OFG戦となる。
試合はゴング直後からアグレッシブさ満載の激戦となった。下村が鋭い左フックを先制でヒットさせ、歩夢をグラつかせる。しかし歩夢も即座に反撃、左フックを返して下村がよろけて後退、開始わずか15秒でダウンを先制する。
ここから両者、足を止めてのOFG戦らしい打撃戦。歩夢が左フックを4発顔面へ、さらにはボディへとパンチを連打。さらに左を数発打ち込むと、再び左フック3発…下村をロープ際に追い詰めると、追撃のラッシュを含めて計十数発を叩き込んだ。
OFGならではの鋭い打撃音が会場に響き渡ると、最後は左フック一閃。腰がガクリと落ち、前のめりに崩れ落ちた下村を見たレフェリーが即座に試合をストップ。開始わずか2分9秒、衝撃のKO勝利となった。
「衝撃で顔がぐにゃってなってる」「面白い試合だ」「命知らずの打ち合い」「すげえ打ち合いだ」とファン騒然の結末。さらにことごとくダイレクトに一発一発重いパンチで相手を打ち崩す歩夢の好戦的なスタイルに「追撃が的確すぎる」「パンチが的確だなぁ」、そして本場タイでの修行の成果か「タイ帰りは強え」の声も。
ABEMAの解説席・宮田充Krushプロデューサーは「歩夢くんは勝っても負けてもいつも判定なんですよ。オープンフィンガーが彼を変えたのかな。下村に何もさせなかった」と過去の戦績から一転、目の前で見せた衝撃のKOと覚醒ぶりに驚いた様子。実況の本田将一郎アナウンサーからは「3連敗で格闘技を辞めようと思ったが、応援する人の顔が浮かび踏みとどまった」というエピソードを披露。
不退転の決意と、タイでの修行からの復活劇。歩夢は「ダメージはあまりないので、すぐにでも次の試合を組んでほしい」とアピールし、地元九州のファンへの感謝も忘れなかった。
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