■「メディアに出る予言が当たった試しはない」

過去の「予言」騒動
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 文藝評論家の小川榮太郎氏は、「スピリチュアリティは思想的に信じているが、ビックリするような予言が当たることはあっても、メディアに出る予言が当たった試しはない。もしメディアで騒がれた予言が当たれば、その前例がファクトになり、『あの時は当たった』となるが、こうした場でも一度も出てこない」と語る。

 文化通訳でシンガーソングライターのネルソン・バビンコイ氏は、「SNSでは、見えないところで大量に予言する人がいる。そして、当たったものがあったら、それ以外を消して『俺、言ったじゃん』となる。洗脳されやすく危ない」と警鐘を鳴らす。

 ジャーナリストの堀潤氏は「個人で楽しむ分には問題ないが、社会や周囲のコミュニティーで、誰かに対して作用させるのはどうなのか」と考えている。

 小川氏は「政治論壇でも、ほとんど刺激的なウソばかりだ。取材もしていないような人間が話している。ファクトチェックの回路を作る発想は、どの分野でも持つべきだ。今回もし起こらなかったら、起こらなかったという事実を確定させて、その情報を伝わる社会にしないといけない。どこまでがウワサで、どこまでが本当かわからない情報が多すぎる」と話した。

■「日頃から備えておくことが大事」
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