元々、ベッキーは「レッスルマニア41」で11カ月ぶりに復帰し、ライラ・ヴァルキュリアと組んで女子タッグ王座を獲得したが、直後に王座を失い、パートナーで元愛弟子のライラを襲撃してヒールターン落ちという最悪の展開の最中。しかも、ベイリーがレッスルマニア41直前に謎の襲撃を受けて欠場を余儀なくされたが、その犯人がベッキーであることが後に判明。ヒール時代のベイリーに対する“積年の恨み”も相まって、もはや両者の因縁は手が付けられないほどに。

 そんな試合は序盤からどつき合い、エルボー、パンチと、両者の恨みが爆発する喧嘩マッチの様相。ベッキーはベイリーの腕を集中的にラフ攻撃で痛めつけるが、腕を庇いながらもベイリーがフィニッシャー技の“ベイリー・トゥ・ベリー”を早くも炸裂。さらにターンバックルへの“サンセット・フリップ”などで攻め立てると、ベッキーも雪崩式スーパープレックスから腕十字で反撃。互いの得意技が次々と繰り出された。

 中盤は再び喧嘩戦。エルボー合戦からグーパンチ、さらにはベイリーが掟破りの“マンハンドル・スラム”で反撃に出ると、たまらずベッキーは場外へエスケープ。ここで奇策が発動した。

 “死んだフリ”のベッキーは、場外乱闘に臨んだベイリーをスカしてアナウンステーブルの裏に叩きつけると、リングアナの高級チェアやパイプ椅子を次々と運び、ベイリーを生き埋め状態に。手段を選ばないカウントアウト勝利狙いに「うわ」「何しているの?」「生き埋めだ」「埋葬」「アメプロ感すごい」などファンは騒然。

 しかし、ここでライラが乱入し椅子をどけてベイリーを救出。ライラも因縁のベッキーに手を出せば試合終了という状況を重々承知しており、一度は攻撃をグッと堪えるも、ベースボールスライドを被弾して怒りを抑えきれずマウントパンチ。ここで第3者介入によるベイリーの反則負け裁定となった。

 試合をぶち壊されたベイリーはライラにも怒りをぶつけ、もはや三者三様の因縁渦巻く新たな抗争が勃発。友情や師弟関係から一転、ベッキー、ライラ、ベイリーによる新たな王座争いから目が離せなくなりそうだ。(ABEMAWWE『RAW』)

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