封鎖されたらどうなる?「最悪の場合には停電」
ではもし封鎖された場合、日本にはどのような影響があるのだろうか。中東・イラン情勢に詳しい慶應義塾大学・田中浩一郎教授は以下のように解説する。
「原油の方はあまり心配ないが、天然ガスが一番のボトルネック。ロシア産のLNG(=液化天然ガス)の輸入を我々がやめられないのと同様に、中東からも微量だがLNGを買っており、主に発電用に使われている。夏場で発電需要が伸びているときに天然ガスが足りなくなると、停電の危機も起こり得る。日本だけではなくて、ヨーロッパやアジアの他の国もしかりだ。電気代が上がるだけでなく、最悪の場合には停電が広がることすら起こり得る」(慶應義塾大学・田中浩一郎教授、以下同)
では、イラン危機を終わらせるためにはどのようなことが重要になるだろうか。
「無謀な軍事攻撃、特に国際法上全く認められない理由を並べての攻撃をさせてしまうことを止めなければいけない。さらに、起きた後に何のペナルティも課さないような環境を是正しなければならない。一方、イラン側も、法的に正しいとしても不要な刺激を過剰に与えるような行動をいま取ることは控えないといけないと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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