■そもそも発光生物は何のために光る?
そもそも、発光生物は何のために光るのか。別所氏は、「光る役割はいくつもあって、ホタルだったら、オスとメスが求愛するために光ると言われているが、実は求愛コミュニケーションで使っているものは少なく、生物進化的には、元々毒の警告として使われていたのではないかと考えられていた」と説明する。
世の中には色々な発光生物がいるが、「厳密にいえば人間も光を出している」といい、「バイオフォトンと呼ばれる現象で、すごい微弱で、目には見えない光だが、超高感度のカメラを使うと、光が出てるのがわかる。これはヒトだけでなく、植物や動物でも起きていて、体の中で起きている色々な代謝反応の副産物として、肉眼では見えないが、光が微弱に出ている」。
体を光らせるメカニズムについては、「共通して言えることは、ルシフェリンとルシフェラーゼという物質を混ぜて光る。ルシフェリンは、ラテン語で光る物質という意味。その反応を促進する酵素、タンパク質をルシフェラーゼと呼んでいる。その生き物固有のルシフェリン、ルシフェラーゼを持っている」と解説した。
■世界初の発見!他の生物から光を盗む?
