さらに、平田委員長によると「変動量が極めて大きい。能登半島地震のときですら数年かけて何ミリ、何センチだった。(今回は)2日3日で4センチも動いたというのは非常に珍しい」という。
国土地理院が、人工衛星による観測データを解析したところ、地震が始まった6月21日以降、宝島の観測点は、最初東北東へ1.8センチ動いていた。ところが、7月2日正午から3日午後にかけて、今度は南方向へ4.2センチ移動。方向まで急変したという。
なぜ4センチの地殻変動が起きたのか。トカラ列島の地下で何が進行しているのか。元気象庁長官の西出則武氏は「断層のズレがあって地震が起きていることは、観測技術からわかっている。わからないことは、なんでここで繰り返し群発地震が起きているかということ」と語った。
トカラ地震の「終息」の形とは?
