無党派層の動きもポイントに
参院選では、無党派層がどう動くのかもポイントになっている。無党派層の動きについて西田氏はこのように語る。
「やはり多くの人たちが様々な不満を抱えているはずだ。例えば賃上げ。実質賃金は4年近くにわたって下がり続けている。外国人問題は今回の参議院選挙で急に争点として上がってきている。実際、訪日外国人の数や働いている人たちの数も含めて増えているのも事実。この10年で急速に増えているから様々な衝突を経験しているはずだ。そのことに対して、まず目を向けて、対策をしないといけない。これは外国人問題だけではない。景気も悪くなっているとも言われるようになった。やはりそうした問題に対して実行的な対策をしていかないと、極端なことを主張する政党がそれらを全て掲げたメニューによって人気を博する状態が続くのではないか」
「さらに問題は、少数政党の言説を大政党や候補者も真似をしながら取り込んでいくことが起きる。少数政党の意見や議席はある意味、国民の不満の表出であり、仮に議席を取ったとしても相当数になるまで法案の提出すらできない。しかし、大政党が同じ言説を模倣するようになると、法案や政策などにも影響しうるし、その懸念が分断を招くだけに、強く懸念している」
今回の選挙でテレビ、新聞、ネットなどどう影響するのか。西田氏はこのように分析する。
「多くの人たちの情報収集行動がネット中心になっているのは疑えない。新聞はもっとも低下しているが、いくら良い情報を提供しても読まれていないものは我々の情報接触行動に影響しない。テレビは世代で大きな分散がある。若い人たちのテレビの視聴時間は短いものの、年長世代の人たちがそれなりに多く見ている。なので、ネットが中心になっていく傾向は今後も続くだろう」
ANN X全量調査
調査方法:Meltwaterによる分析
調査期間:(政党別分析)7月7日 (政策別分析)7月3日~7日まで
調査対象:非公開アカウントは含まない リポスト、引用ポスト、返信は含む
(『ABEMAヒルズ』より)
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