Amu 大学時代に所属していたサークルの後輩がポーカーのディーラーをやっていて、その子に連れて行かれたことがきっかけです。その後、社会人になった時に住んでいた家の近くにポーカールームがあったので、本格的に通うようになりました。4年前くらいですかね。
ポーカーはよく麻雀などと競技性を比較されることがあると思うのですが、しっかり勉強しようと思った時に、ポーカーにはほぼ正解に近いものを提示してくれる洗練されたコンピューターツールが存在するということを知って、そういったもの活用して本気で取り組んでみようと思い、今に至ります。
──ポーカーの魅力とは?
私は基本的に難しいものが好きなので、ポーカーの“ゲーム性”に惹かれています。ときには複雑すぎて自分でもどのようにプレーすればいいかわからない瞬間もあるのですが、自分が上手くプレーできるかよりも、そういったゲーム自体の奥深さが魅力ですね。
──Amuさんは「コーチ」のイメージが強いが、ポーカーを学ぶ上で大切なこととは?
Amu 今では学習ツールとしてGTO Wizard(※AIを活用したポーカースキル向上ツール)がよく話題にあがりますが、GTO Wizardはどちらかというとスポットごとの戦略を学ぶのに適していて、それとは別に、もっと根幹の基礎理論を学ぶことが大切です。例えば、強いハンドを持っている時はバリューベットを打ちましょうみたいな。
また、これはポーカー以外の業界でもそうなのですが、無料でアクセスできる情報が増えた結果、「間違った教え」もはびこっています。全ての情報を鵜呑みにするのではなく、批判的に見ながら正しいものを拾ってほしいですし、初歩的な話ですが、わからなければわかる人間を探して話を聞きに行くということも大事だと思います。変な情報に触れたとしてもちゃんと弾けるように、自分がどこまで分かっていてどこからが分からないのかを整理して、立場を明確にすると良いのではないでしょうか。
──今回は自身がプレーする立場。プレッシャーはある?
Amu もちろんあるんですけど、これは責任なので。プレッシャーがあるからやりづらいとは言えませんね。今回であればABEMAさんで放送されるということで“撮れ高”的なアクションをとりたがるプレーヤーもいるかもしれませんが、私はあまり利益的ではない、ギャンブルのようなプレーはしたくないですね。
それでも、下振れることもあれば上振れることもある。運に左右されるゲームなのですが、それよりも前段階で当たりの目を増やすことができるかの場面は実力が出る。そういう意味では、結果にこだわって頑張りたいですね。
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Amu(あむ)東京大学理学部数学科卒。GTO Wizardジャパンオフィシャルコーチ。ポーカーの理論解説に定評があり、ブログやYouTubeで解説記事を発信。国内ポーカーの発展に大きく寄与した。プレーヤーとして2025年にWSOP初出場。
◆ABEMA POKER INVITATIONAL 国内最高峰のポーカープレイヤー8名が火花を散らす「ABEMA」オリジナルの“招待制”新トーナメント。優勝賞金は1,000万円。8人1テーブルで一度敗退すると再エントリー不可能の一発勝負で争われる。
(ABEMA/「ABEMA POKER INVITATIONAL」より)
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