【WRC世界ラリー選手権】第8戦 ラリー・エストニア (デイ3/日本時間7月19日)
北欧・エストニアで世界ラリー選手権の第8戦が開催。高速コーナーやジャンプスポットが多い森林ステージで、日本人ドライバー・勝田貴元がド迫力の力走を見せた。
ほぼ全面グラベル(未舗装路)で展開されるラリー・エストニア。周囲が野原や森林で囲まれたステージの路面は砂利が多く滑りやすい。そのうえ、ジャンプスポットも多く設置されていおり、ドライバーにとって難関なコースとなっている。
このような厳しい条件下で行われた競技3日目デイ3のSS13では、勝田貴元が見事なジャンプを見せるシーンがあった。森林を抜けたところにあるゲート下のジャンプスポットへ、真っ直ぐ突入したかと思うと、美しい姿勢を保ったまま4輪同時に着地。コース脇のカメラからの映像はかなりの迫力で、飛距離も抜群だった。
また、次に控える小さなジャンプスポットは、連続するコーナーに続いている。ここで勝田のGRヤリスは、コーナー立ち上がりのドリフト体勢のまま突入し、ジャンプを敢行。この時、コーナーのイン側を脱輪寸前ギリギリまで攻めており、より速くコーナーを駆け抜けることに成功している。思わず放送席からも「インカットしましたね~!」と感嘆の声が漏れた。
すぐ後の計測地点では、この時暫定トップだったエルフィン・エバンスのタイムを2.1秒も削っており、このインカット走法が成功したことを伝えている。迫力満点の魅せる走りでタイムも速いという、勝田の驚異的なテクニックが光った場面だった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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