後手から△6六桂という手が出たところでは、解説を務めた小山直希四段(23)からは「見た目に詰めろですね」と勝負も大詰めであることを示すコメントがあったが、ここから大逆転が待っていた。▲2六銀の後、△2八飛と指したところでSHOGI AIの評価値が一変。一気に先手の勝率70%を示した。控室で見ていたチーム豊島・糸谷哲郎八段(36)が「あ!これは▲4二と…。これは来たんちゃう!?」と逆転を察して色めき立つと、豊島九段も「お、お、お!来てるやん、これ!おおー!すげえ!ミラクルが起きたか?」と、普段は出さない関西弁とともに、明らかにハイテンションだと思わせるワードを連発した。

 ファンも珍しいものを見たとばかりに「きてるやん!!」「とよぴの来てるやん」「関西弁丸出し」「とよぴの関西弁」とすかさず話題化。対局以上に反応が多く集まっていた。なお対局は大石七段が117手で逆転勝利を収めた。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)
 

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【映像】「毒が回ってきたか…」豊島九段の“ニヤリ顔”
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