世界の4万台以上の防犯用ネットワークカメラが「誰でも見られる」状態に
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 遠隔で自宅の映像が確認できるなど便利な防犯用「ネットワークカメラ」ですが、調査によると日本国内のおよそ7000台が誰でも映像をのぞける状態だといいます。対策はないのでしょうか。

【画像】防犯の強い味方であるはずのネットワークカメラに潜む危うい一面

空き巣被害につながる可能性も

防犯対策として自宅や企業に設置が増えている
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 ここ数年、急増している「闇バイト」による強盗事件。そんななか、防犯対策として自宅や企業に設置が増えているのが、ネットワークカメラです。

“危うさ”も
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ラネット 第4事業本部 林裕介本部長
「こちらのカメラの映像が、直接ここのパソコンで確認できるような形になっております」
「(Q.今、リアルタイム?)リアルタイムで。インターネットにつながっていますので、いろんな各地からPC、パソコンであったりとか、タブレット、スマートフォンでネットワークを通じて現地の映像を確認できる」

遠隔操作できる
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 従来の防犯カメラと違い、外出先からでもリアルタイムの映像を確認でき、カメラの向きなども遠隔操作できます。

 夜間も鮮明に撮影できるほか、スマートフォンなどの端末を使って会話することも可能です。

 防犯対策として便利な一方で、こんな“危うさ”もあるといいます。

ネットワークカメラに不正アクセスすることで、映像をリアルタイムでのぞける状態
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米 ビットサイト・テクノロジーズ
「世界中のネットワークカメラおよそ4万台以上の映像を誰でも閲覧することが可能です」

不正アクセスが可能なウェブカメラ
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 先月、アメリカのセキュリティー会社が公表した調査結果によると、ネットワークカメラに不正アクセスすることで、日本国内ではおよそ7000台が撮影している映像をリアルタイムでのぞける状態だといいます。

ネットワークにつながっているため
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林本部長
「(ネットワークカメラは)ネットワークにつながっておりますので、そういったところで世界各地からハッキングされたり」

 セキュリティー会社の報告書の中には、実際にカメラにアクセスし取得したというリアルタイム映像の様子が映っていました。

林本部長
「日常生活もそうだと思いますし、プライベートが露出してしまう。ご自宅についているカメラですと、家にいるかいないかという。企業に設置している防犯カメラですと、音声をとられたり機密情報の漏洩(ろうえい)みたいなところにつながる可能性がある」

 カメラで家にいるかを確認され、空き巣被害につながる可能性もあるといいます。

空き巣被害につながる可能性も
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林本部長
「自分たちが見られているという現状を、逆に気付けないのが非常に大きな問題」

 不正アクセスを防ぐには、どのような対策が必要なのでしょうか。

対策は?
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林本部長
「初期パスワードのままではなくて、強固なパスワードに設定するであったりとか、あとカメラ自体もですね、ソフトウェアの更新。サービス自体のサポート体制が充実しているかとか、そういったところも見ていただくと、より安全性の高い製品を選べるのかなと思います」

(「グッド!モーニング」2025年7月21日放送分より)

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