【スーパーフォーミュラ】第7戦(決勝・7月20日/富⼠スピードウェイ)
昨シーズン、SFとスーパーGTの2冠を達成した男が、今回もまさに国内最強と言わんばかりの圧巻の走りを見せた。オーバーテイクが起きにくいポイントでアウトから問答無用で抜き去る姿に解説者も驚いた。
14日、坪井翔(#1 VANTELIN TEAM TOM’S)は、ハースF1チームによる異例のF1テスト(8月6、7日に富士スピードウェイで実施)のテストドライバーに選出。注目が集まる中、19日に行われた第6戦でも優勝を果たし、富士での4連勝を達成していた。
そして迎えた第7戦、ポールポジションからスタートした坪井は、OTS(オーバーテイクシステム)を使用して加速。しかし、2番手スタートの太田格之進(#6 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が完璧なスタートを決めてトップに浮上。両者がOTSを使い合いながら激しい攻防を繰り広げた。
すると、レース開始からわずか1分後。坪井はダンロップコーナーでの立ち上がりで驚異的な加速を見せると、アウトをいっぱいに使いながら、これぞ“大外刈り”だと言わんばかりの走りで太田を見事オーバーテイクし、トップを奪い返した。
あまりの豪快な走りにスタジオ解説の中山雄一氏は「外からですよ…すごい」と絶句。ファンからは「大外刈り 坪井!」「坪井すごすぎ」「うますぎる」「アウトからかよ」「マシンの動きが全然違う」「取り返した!」「絶対的な自信があるんだろうね」と称賛と驚きの声が相次いだ。まさに、富士を得意とする坪井らしい勝負強さが際立った。
その後もレースをリードし続けた坪井だったが、セーフティーカーの導入とリスタート後の岩佐歩夢(#15 TEAM MUGEN)との激しい攻防の中でOTSを使い切り、最終的には3位でフィニッシュとなった。(ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)

