“外国人問題”は言い方が雑すぎる?
参政党は日本人ファーストをスローガンに掲げていて、外国人問題は終盤に各政党が取り上げるようになった。SNSの投稿でも賛成、反対が入り乱れて、投稿数もかなり増えたが、伊藤氏はこのように述べる。
「そもそも外国人問題という言い方は雑すぎる。外国人投資家問題と外国人労働者問題だと思う。参政党の支持層は外国人投資家問題を見ていて、強い外国人問題に対する反発が多い。でも、批判層は弱い外国人問題を見ているので、外国人との連帯、共生、人権を問題にする。2つとも重要。問題はこれがゴチャゴチャになっているところ。参政党支持者の間でも、中国人が土地を買っているとか、日本の水源が買われているとか、日本が買い叩かれちゃうぞという危機感があるので反発するが、そういう気持ちを今度は弱い外国人に向けてしまうところがある。一方、批判層も外国人の労働者問題ばかりを問題にするが、本来、外国人だろうと日本人だろうと、過剰な投資的、投機的な行動を規制することはやらなくてはいけない。今、全般的に共生か規制かという話になっているが、整理していく必要がある」
今回、新しく参政党を支持する人が増えて、この先の政策や戦略は変わるのか。
「積極財政を明確に打ち出していたのは今回、参政党と国民とれいわだったが、積極財政のあり方が少し違う。国民民主党は、経済に参加している人たちがプラスになるような財政政策をやっていて、参政党やれいわは、なかなかそこに参加しにくいような人たちを助けていくぞというメッセージを出していた。ただ、れいわはかなり左派的な枠組みなので、貧困層を中心としている。ロワーミドルのところは国民と参政が多く、そこに対する積極財政というメッセージが、『あなたたちに寄り添うよ』ということで効いてきたと思う。そこをこれからもっと注力していくのだろうが、参政党の場合は財源論がめちゃくちゃ。そこをどう整合させていくのかは、間違いなく問われていく」
(『ABEMAヒルズ』より)
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