与党の歴史的な大敗で幕を閉じた、今回の参議院選挙。党内から“石破おろし”の気配も漂う中、自民党は“再生”できるのか。選対委員長代理の辞表を提出した河野太郎衆議院議員を迎え、『ABEMA Prime』で議論した。
■河野氏「自民党が何を訴えていたかというと、なんだかよくわからなかった」
河野氏は、2024年10月の衆院選に続き参議院でも過半数を失った現状に対し、「自民党としてけじめはしっかりつけなければいけない」とコメント。自身の辞表提出の理由について、候補者から「『自民党として何を実現するのか』を明確に早く出してほしい」という要望があったにもかかわらず、それを実現できなかった責任に対するものだと説明した。国民民主党が「手取りを増やす」という明確なメッセージで躍進したことと比較し、「自民党が何を訴えていたかというと、なんだかよくわからない。世の中に対する訴求力がなかった」ことがひとつの原因だとみる。
また、問題解決に向かう“リーダーシップ”が欠けていたとも指摘する。具体例として、川口市のクルド人問題に関連する外国人問題への対応の遅れや、高齢者の自動車事故対策としての自動運転技術の発展停滞を挙げた。さらに、物価高騰の原因である円安に対し、日本銀行との連携による政策金利引き上げや、政府の財政規律の回復といった対策は「政権与党ならできたはず」とした。
自民党の再生には、「未来に明るい希望が持てるようにすること」「目の前にある問題を解決する能力が自民党には一番あると訴えること」という二つの柱が必要だと主張。党内の組織改革も必要であり、例えば、税制決定を国会で答弁しない自民党の税制調査会がするという「おかしなルール」の是正、予算編成において「財源の話をせずに、“これに予算をつけろ”という話ばかりが出てくる」状況を改めるべきだと述べた。
■「自民党は半分終わっている」柿崎氏の見解

