■続投の可能性は…総裁選で再度「信を問う」?
退陣に関する声が目立つ中、そのまま続投する可能性はあるのか。退陣するとすれば、誰が代わりを務めるのか。近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は「石破さんはものすごく党内に気を配る方。今までの政権運営を見ても、悪い言い方をすればすごく極端な政策は一切出てこない。いいように捉えれば、ものすごくいろいろな各所に気を配ってここまで来ている。一方でここまで負けると、誰が総理になっても次にやる人は本当に大変。担がれたとしてもやりたいと思うかすごく難しい。1カ月の間にここまで気を配ってやっている石破さんに続投させてもいいという雰囲気になる可能性もあるのではないか」と、続投の可能性を考える。
2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏も、次の総理候補については疑問を持つ。「石破総理を引き下ろしたとして、ではどうするのかという対案があって、確かにそっちの方がいいよとなるなら、石破総裁が降りて別の人が総理大臣になるというのはアリだ。そうではなくて、単に『総理になりたい』と言っている人が政局を仕掛けて、しかも外交などでデメリットになる可能性があるにもかかわらず今やりたいと言っている人は、国益を考えてるというよりは、単に自分が権力を持つ椅子に座りたいと騒いでいるだけだと思う」と持論を展開した。
これに対して山下氏は、改めて総裁選を行うことではっきりさせることも必要だと述べる。「石破総理は言葉の人なのだから、議員総会の場で話せばいい。もっと言えば総裁選をもう1回やってもいいと思う。今、各県連からもいろいろな意見が出て、不信感もある。やはりもう1回信を問うことは、自民党が1つになるために必要ではないか。参議院でも歴史的大敗だった。その中で、ある意味密室で続投を決めようとするのは、我々が信頼を失う原因になる。やはりオープンな形でもう1度決まるということが必要だと私個人は思う」。
(『ABEMA Prime』より)

