■野党の政策も実現 石破総理が今後も続投の可能性は
テレビ朝日・報道局政治部長の藤川みな代氏は、石破総理だからこそ実現できた政策の評価をしつつ、その裏で疲弊した自民党議員の本音を伝えた。「通常国会であった様々な野党との調整事は、石破さんだったからとことん付き合ったという面はあるし、野党側から拒否感もなかった。『この総理に自分たちの政策を実現、飲んでもらおう』という気持ちになって、野党が積極的に協議に応じたというのは、やはり石破さんだったからだ。野党は数の上では結束すれば不信任を突きつけられる状況だったのに、それよりも自分たちの政策実現を一部でもやっていこうとなったので、そういう意味では石破さんで根気よく通常国会を乗り切った」。
しかし、これまで過半数を持つ与党として政策を実現してきた自民党議員からすれば、その都度野党と協議することの苦労は大きかった。「(自民)党内からは、野党とそれぞれ政策ごとに協議をするのが、非常に苦労したと聞いた。苦労したにも関わらず、その結果が本来、自民党のやりたいこととは違うので、自民党の支持者からの評価にもあまりつながらず、野党の手柄になってしまう。これから先、続けていくのはこりごりだという方が結構いて、野党との調整で党内が疲れている」。
今後、石破政権は続くのか、それとも退陣に進むのか。藤川氏の見解はタイミングを見ての退陣だ。「石破さんも責任を果たすと言ったので、どの責任をいつまで果たすのか。今回の関税交渉で区切りがついたと受け止める人もいれば、いつから実施するなど細かい部分が発表されていないので、きっちりと道筋がついてから辞めるというタイミングもある。ただし、このまま辞めないでずっと行けると思っている人はほとんどいない」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)

